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マイファーマーは農家直送で野菜を宅配でお届けするサービスです。
旬の野菜を通販で届けることで農家とお客様をつなぎます。

 

 さて、夏本番となってきましたが如何お過ごしでしょうか?

 こちらはと言うと、やはり夏場の野菜作りはなかなか思うようになりません。

 

 今の畑の現状をご報告いたします。

 

 ○「スイスチャード」

  青虫により甚大な被害を受け復活は難しそうな状態であります。

    農業を始めて以来、蝶を見る と憎いという感情しか湧き上がってこなくなりました・・・。

 

 ○「きゅうり」

  概ね順調です!

 

 ○「オクラ」

  順調ではありますが収穫量がまだ少なく、なかなか出荷出来ずにいます。

    余談ではありますがオクラという名前は英名であり、和名では陸蓮根(オカレンコン)またはアメリカネリ(アメリカねり)といいます。

    アメリカではオクラでとろみをつけたガンボというスープが有名です。

 

 ○「二十日大根」

  高温障害でまともに育たず、私の口にも入っていない状態です・・・。

 

 ○「ジャガイモ」

  順調でしたがそろそろ底が見えてきました。

 

 ○「葉物類」(ビタミン菜、小松菜等)

  葉物が順調でありますが、すぐに萎れてしまうため出荷に二の足を踏んでおります。

 

 ○「花ニラ、葉ニラ」

  好調です。

 

 ○「その他」

  ズッキーニ、米ナス、長なす、空芯菜、カボチャ、モロヘイヤ等が順調です。

 

 

 先日の台風6号には随分と肝を冷やされました。皆様は被害などありませんでしたでしょうか?

 こちらはいざ近付いて見ると静かなもので、前日からの「来るぞ、来るぞ!!」って感じで身構えていた分、

  拍子抜けした気分でしたが、何事も無く良かったです。

 

 ビニールハウスの守り方には3通りあります。

 

 1つ目は屋根のビニールを完全に剥いでしまう「無抵抗主義」型。

 

  この方法はこの夏にビニールの張替えを計画していて元々剥ぐ予定がある場合のほか、

  飛来物等により補修が出来ない程の裂け目が出来てしまった時にも用いられます。

  裂け目から入った風によってハウスが基礎から引き抜かれたり、破れた部分が飛散したり撒きついたりして片づけが大変になるためです。

 

 2つ目は強固に固める「鉄壁」型。

 

  ありとあらゆる補強を施し台風が通り過ぎるまで何もしません。

  最も採用率の高い守り方ですが、準備も片付けも大変です。資材も多く必要であり経費が嵩みます。

  また、小さなハウスでは不測の事態により風が入った場合、強固であるが故にハウスが丸ごと引き抜かれてしまう場合があります。

 

 3つ目は部分的に補強はするものの風の流れに合わせて力を受け流す「受け流し」型。

 

  ハウスの四方側面にはサイドと呼ばれる空調窓があります。この窓を風が当たる面は閉じて反対側を開けることにより、

  内部に空気圧が生じるのを防ぎます。準備、片付けは比較的簡易ですが台風が通り過ぎるまで付きっ切りになります。

  遅い速度で夜に通過する台風の場合には徹夜も覚悟しなければなりません。

 

 どれの方法も基本的にはハウスの基礎及び骨組みを守る事を主眼としています。

 なぜかというと、これらが最も高価な資材だからです。

 

 ハウスはここ20年の間に倍以上の値上がりをしました。鋼材価格の高騰によるものですが、

 20年前の相場が10aあたり800万円台だったのに対して今は10aあたり1750万円ほど。

 ※1aは100m×100mほどの面積です。

 

 これでも安くなった方で北京オリンピックの頃は2000万円台まで上がっていました。

 ほとんど家を建てる様な気分になります。

 こうした価格高騰は新しく農業を始めようとする方の就農の妨げにもなっています。

 

 なのでなんとしてもハウス本体は守らなければなりません。

 私の家では昔から3つ目の「受け流し」型で守っています。

 

 写真は我が家周辺の海の様子。我が家は高台にあるので高波の心配がありませんが、

 風が酷いです。

 

 しかし小さい頃から台風の強い風が吹くとワクワクしてしまうのはどうやら親譲りのようです。

 

 次回は最近の農作業について触れていくます。

 どうぞお楽しみに。



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このブログへのコメント(6)

>農業を始めて以来、蝶を見る と憎いという感情しか湧き上がってこなくなりました・・・。

思わず笑ってしまいました
現在は新規の販売をされていないようですが、夏が過ぎて販売を再開したらさっそく購入してみますね
また楽しい更新をお待ちしています、頑張ってください!

Posted at 2011年07月27日 16:48

>山本様 コメントありがとうございます。生活が掛かってくると合理主義的な部分が出てしまうと言いますか、逆にミミズを見ると嬉しくなってしまうのも農家だからですねw以前のブログに書いてあるように高知という土地は夏に野菜が作り難い環境にあります(山間部は今が最盛期ですが。)。色々と植えては見るもののなかなか望むような状況になりません。原発事故の影響が拭えぬ今、こちらが頑張らなければと思っています。早い段階で戦線復帰できるよう努力します。

Posted by 小松弘延 at 2011年07月27日 22:33

台風が四国に乗っかっていたので真っ先に小松さんの顔が浮かびました。(会った事ないですがw)

購入側としては葉っぱ系はとても欲しいところですが、なかなか難しそうですね。
オクラ・モロヘイヤなどのネバネバ系も好きです。

また、先日の定期便ありがとうございました。
嫁は「虫と共に生きる」のキャッチコピーの印象が強かったようで、定期便が届いた日に、嫁からのメールに「野菜と共に生きる虫が届いたよ」と書いてありました。w
残念ながら(?)虫は入っておりませんでしたが、美味しくいただいております。

乳幼児がいるため、原発の事は常に気になります。
今は野菜作りが困難な時期との事ですが、頑張ってください。
美味しい野菜がいっぱい作れるよう、応援しております!

Posted at 2011年07月27日 23:20

>小池様 コメントありがとうございます。今回の台風は流石にきついかな?と思っていたのですが想像もつかないコースでかわす事が出来ました。葉物の鮮度を以下に保つか?これが目下の研究課題です。あ、夏場に如何にうまく野菜を作るか?も大事な研究課題ですね。難題ばかりが山積みです。私は名前だけのブランドに意味を感じません。生鮮品にとって鮮度は重要な付加価値の一つだと思っています。出来るだけ早く葉物野菜もお届けできるようにしたいと思っています。今後も宜しくお願い致します。

Posted by 小松弘延 at 2011年07月27日 23:44

>小池様 追記:「野菜と共に生きる虫」はいつでも発送可能ですw虫と共に営む農業についてはハウスの進捗と共に徐々にブログに掲載していきたいと思っています。どうぞお楽しみに!

Posted by 小松弘延 at 2011年07月27日 23:49

※記事修正
すみません、表記ミスがございました。
1aは100㎡です。訂正させていただきます。
どうぞよろしく御願いいたします。

Posted by 小松弘延 at 2011年07月28日 00:04

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