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もうすぐ桜の季節。

2012/02/13

 

サポーターの皆様へ
 
寒波が到来していますが、風邪などひかれていないでしょうか?
宮城県もとても寒い日が続いております。名取市の農場は、みなさまと行政のお力添えもあり、
コンポストと浄化槽のみを残して更地になりました(複雑な心境でもあります)、
防風林などもなくなったため、冷たい風が通り抜けております。
みなさまとのありが豚を再建のため日々奮闘しております。
 
今回は、ありが豚を含めた養豚業界について簡単にお伝えしようと思いました。
「焼け野原の日本を食から強くする!」
という夢から祖父が養豚業を始めたことは以前お伝え致しましたが、
養豚業界の市場も他の市場同様に大きな変化の真っ只中です。
 
日本の経済発展と共に、養豚業界は大量生産の時代がありました。
生産・消費量も右上がりに伸びていた時代でした。
「品質」というよりも、「量」の時代でした。
90年代頃からは、豚肉も他の食品同様に「品質」の時代に入り、
低脂肪、健康に良い、美肌に良い、安心・安全・美味しいお肉が求められるようになり、
ありが豚もさまざまな取り組みを行って来ました。
 
変化には色々難しい側面もあるので、養豚の経営も変わって来ました。
例えば、ありが豚の餌代の変化などが挙げられます。
下の図は宮城県の平成10年から平成20年までの飼養戸数(戸)と飼養頭数(頭)の推移です。
全体の飼養頭数はそれほど大きく変化はしておりませんが、
飼養戸数は急激に減少しております。
これは、飼料価格の高騰(ほとんどが輸入ものです)、
飼養者の高齢化や後継者不足等の問題が要因と考えられています。
 
 
小規模飼養者の生産が難しくなっていき、大規模使用者がその規模を広げて
なんとか経営を成り立たせているのが現状といえます。
 
もうすぐ震災から1年が経過します。環境や生活は大きく変わりましたが
サポーターの存在が日に日に心強く感じています。
振返った時の辛さと、何故か心強さが一緒になった不思議な感覚です。
復興を後押ししてくれたこと、見守ってくれたこと、そして育てた豚を食べてくれる人がいる
サポーターの皆さんのおかげで無事養豚が軌道に乗った時には
震災前のありが豚より、より食べてくれる人に近い、
目指す理想の養豚に近いありが豚になれるんじゃないかという希望を持っています。
 
あと2ヶ月もすれば桜が咲きます。
寒い季節であったほど、桜がきれいに咲くと聞いたことがあります。
みなさまからの温かいご支援を元気の源にし、
あともう少しありが豚の再建に向けて進んで参ります。
その頃には順次皆様に豚をお届けするように準備しています。
桜の木の下で、みなさまと親交を深めながらBBQができたらと考えております。
 
 
 

蔵王ありが豚
高橋希望

 




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蔵王ありが豚は、現在も竹炭飼育を利用し、美味しい豚の「血統」にとことんこだわった宮城が誇るブランド豚です。
蔵王連邦を眺めながら、米どころ宮城県ならではの仙台平野・田園風景の中ですくすく元気に育っています。
香川臼杵さんの旬野菜 中島ブランド復興プロジェクト